この対談連載では、Bodygraphyを立ち上げたMiyukiとChieが、あらかじめ考えてきた問いに一つひとつ答えながら、二人の思いをたどっていきます。第1回のテーマは「なぜBodygraphyを立ち上げたのか」。過去・現在・未来、三つの視点から語り合いました。

過去 ── なぜ今、このサイトを始めようと思ったのか

Q1. サイトを始めるのに、「今しかない」と思えた出来事はありますか?

Miyuki

何かをやりたいという気持ちは、ずっと持っていました。でも、サイトを自分たちでも作れるのだということを、今さらながら実感したのが大きかったんです。

Miyuki: 20年以上前、「ホームページビルダー」というソフトを使っていたことがあって。でも、それ以降ホームページというのは特別な人にお願いしないと作れないものだと思い込んでいました。Chieさんがその知識を持っていて、「作れますよ、自分たちでも発信できますよ」と教えてくれたことが、ちょっと目から鱗だったんです。「これはやりなさい、ということなんだな」と思えたのが、一番のきっかけでした。

Chie

私は「お互いの未来が、対話で見えてきたから」です!

Chie: Miyukiさんと何度も会って話をする中で、「将来的にはこういうことをやりたいね」「できたらいいな」とお互いの思いを交換してきました。ぼんやりとですが、同じ方向を見ているんだなと感じる瞬間が増えていって、一緒に何か活動できたらいいなと思うようになったんです。もともとウェブサイトを作ること自体がとても好きだったので、思いが重なった「今」しかないと思って、始めることにしました。

Q2. サイトで「これを伝えたい」という想いは、いつから温めていましたか?

Miyuki

正直、いつからとはっきり言えないんです。でも根っこにあるのは、「何か新しいことを知ると、世界が広がる」という感覚です。

Miyuki: Chieさんと話していると、いろんな話題が止まらなくて。本でも、絵でも、映画でも、演劇でも──アートとの出会いって、ほんの一瞬、奇跡的に偶然訪れるものだと思うんです。その一瞬の出会いで世界が広がっていくことが、すごくいいなと思っていて。話しているうちに、「これを伝えていきたい」と思うようになっていたんだな、と改めて感じました。

Chie

振り返ってみると、みゆきさんが企画する舞台に何度か招待してもらって観に行ったことがきっかけかもしれません。

Chie: そのとき、企画の裏側にどんな思いがあるのかを話してもらう機会があって。それを聞いていくうちに、「Miyukiさんのこの思いを、他の人にも伝えられたらいいな」と思うようになりました。素敵な思いが詰まった舞台に、もっと多くの人が来てくれたら嬉しいのに、とも感じていて。そのあたりが、きっかけだったのかもしれません。

Miyuki

出会ったこと自体は、もう2年ほど前になります。何度も会って話をしているうちに、それがとても面白くて。お互い違う分野にアンテナを張っているからこそ話が尽きなくて、「こういう対話の場が、もっと作れたらいいのにな」と思うようになっていきました!

現在 ── 二人で始めることにした理由

Q3. 一人ではなく、二人だからこそできることは何ですか?

Miyuki

Chieさんと私は、興味関心の範囲がすごく似ているところと、すごく離れているところ、両方があるんです。

Miyuki: 仕事の関係もあると思うんですが、そうすると本当に関心が尽きなくて、世界がどんどん広がっていくような感覚があります。だからこそ、二人でできることがあるんじゃないかなと思っています。

Chie

私は「現場の知見とWebの力で、構想を形にできる」と書きました!みゆきさんと私は、得意分野がまったく違うんです。でも、共感できるところや「やってみたいね」というポジティブな気持ち、目指したい将来像が重なる部分は多くて。

Chie: Miyukiさんは、企画や現場での対応力など、現場を中心とした知見がとても豊富な方です。一方の私は、デザインに思いをどう載せるかなど、Webの部分が自分の得意分野だと思っています。Miyukiさんのアイデアを、Webやデジタルの力で構想として形にできる──それが、二人だからこそできることだと思いました。

Chie

将来、インタビューや、対談企画、それにワークショップ開催などで多くの人に出会えたらいいな──そう思ったときに、Miyukiさんとなら実現できるという確信があったので、まずは始めてみたいと思いました。

Miyuki

その「違う」というところが、離れていく感じじゃなくて、重なっていく感じがするんですよね。「こういうことをしたい」「こういうことを伝えたい」という思いの部分はすごく似ていて、それをどうやって実現するか、これまで何を積み重ねてきたかという得意分野が違うから、重なっていくのかなと思っています。

Q4. 「一緒に始めよう」と思えた決め手は?

Miyuki

話を始めた当初から、Chieさんが「スモールスタートでいきましょう」と言ってくれていたことが大きいです。

Miyuki: 小さなところから、少しずつ楽しみながら進めていく──その進め方や考え方にとても共感できて、「これならできるかもしれない」と思えました。その取り組み方をとても信頼しているので、やってみたいと思いました。

Chie

私は「Miyukiさんへの信頼と、心地よい刺激」です。

Chie: 何度も話をする中で、お互いの話から刺激を受け合っているなと感じていますし、話をすればするほど、Miyukiさんへの信頼は増すばかりでした。だから、一緒にやってみて、楽しみながら少しずつ何か形にしていけるのではないかと思いました。

未来 ── このサイトを通じて誰に何を届けたいか

Q5. 読んでくださった方に一つだけ持ち帰ってもらえるなら、何を届けたいですか?

Miyuki

二つ思い浮かびました。一つは、舞台芸術や身体表現が持つ力を、私たちはすごく信じているということ。「そういう力があるんだ」と思ってもらえたら嬉しいです。もう一つは、世界にはいろんなことがあるんだよ、ということ。それがとても美しくて、愛おしくて、素敵なことだと感じてもらえたら。

Chie

私は、「世界が広がる感覚」を持ち帰ってもらえたらいいなと思っています。

Chie: 舞台を観に行ったり、講演を聞きに行ったりして、自分自身が刺激を受けることはもちろん楽しいことです。でも、その人がどんな考え方でそれをやっているのか、その思いや考え方を知ることで、自分が見えていなかった世界の見方を知ることができる。そこで、世界が開ける感覚があります。
私はその感覚がすごく好きで、とても素敵なことだと思っているので、このサイトを見てくださる方にも、ぜひ味わってほしいです。私自身も、みゆきさんとの対話を通じてそんな世界の広がりを感じていて、それを皆さんにお届けしたいと思っています。

Q6. このサイトが数年後、どんな存在になっていたら嬉しいですか?

Miyuki

愉快な仲間たちと、緩やかにいろんなことを楽しめるコミュニティになっていたら嬉しいです。私たちが発信して受け取っていただくだけでなく、実際にお会いできる人たちが増えていったらいいなとも思っていて。そんな思いを込めて、「愉快な仲間たち」としました。

Chie

私は「探究心が交差し、可能性が広がる場所」です。私自身の探究心が広がっていくのも楽しいですが、実際に会う方や、このサイトを読んでくださる方の探究心を刺激できるようなものをお届けできたら嬉しいです。

Chie: 同時に、私たち自身がどんな行動を取れるか、読んでくださった方に「こういうことに挑戦してみようかな」と思ってもらえるような。自分たちも、周りの人も、探究心と可能性が広がっていく──そんなワクワクする場であってほしいと思っています!